梅雨はもうすぐ!靴をカビから守る -お手入れ編
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シューズデザイナー・アイベユリです。
前回は靴のカビ予防についてお話をしました。今回は、靴に生えてしまったカビについて話していこうと思います。
カビが生えてしまっても慌てないで大丈夫!
靴にカビが生えてしまっても、場合によってはお手入れでキレイに履けるようになるかもしれません。
私のこれまでの経験では、淡い色の靴に黒カビが生えてしまうと、なかなか元に戻す事が難しくお別れすることもありました。しかし白色や黄色いカビは比較的取りやすいように思います。
みなさんは、カビが生えて靴に対してのNG行為はなんだと思いますか?
絶対にやってはいけないNG行為は、「水洗いすること」と「濡れ布巾で拭き取ろうとすること」です。これをすると、カビは大好きな水分を得て大喜び!だから靴にカビを見つけても、決して慌てて水洗いしたりしないでくださいね。
ではお手入れ方法を見ていきましょう。お手入れは3段階です。
①歯ブラシでカビを取り除く
まずは乾いた布や、毛先の柔らかい歯ブラシでカビを取り除きます。カビが飛び散るのでゴミ袋の上などで行いましょう。お部屋の換気も忘れずに。
ミシン目やソールとの境目などの細かい部分にカビが生えていることがあるので、優しい力でていねいにカビを取り除いてください。使用した布や歯ブラシは、お手入れ後捨てましょう。
②靴専用のカビ取りスプレーでお手入れ
しっかりとカビが取り除けたら、靴専用のカビ取りスプレーを使います。お手入れをする靴の目立たない場所で、変色や色落ちなどがないか確認してから使用しましょう。スプレーの使い方は靴の素材によって異なります。
▽起毛素材(スエードやベロア)
カビが発生し、くっつきやすい素材です。しっかりと歯ブラシで毛の間のカビも取り除きましょう。変色や色ムラなどがないか確認してから少し靴から離して(15-20cmほど)全体に吹きかけます。
▽表革素材
天然皮革は油脂を含むのでこれもカビが発生しやすい素材です。カビ取りスプレーを吹きかけた布で拭く方法がおすすめです。
▽エナメル素材(天然皮革・合成皮革)
カビ取りスプレーが乾くと白い斑点になることがあります。ほとんどの場合は乾いたあとに「エナメル光沢材」で拭き取るときれいになります。
▽布生地
色落ち、変色を確認してスプレーを吹きかけた布で拭きます。特に色が薄い帛の場合は染みができやすいので目立たない場所で十分試してから行ってください。
▽合成皮革
離れたところから全体にスプレーを吹きかけます。乾き切る前に余分なスプレーの水分を拭き取るとスプレー跡が残りません。
さらに靴の内側にもスプレーを吹きかけます。特に指周りは皮脂や汗が残りやすいのでお忘れなく。
③しっかり乾燥させる
そして一番大切な工程が「乾燥」です。
革製品の場合は2-3日、布生地や合成皮革の製品は半日から1日程度は乾かしましょう。靴は直射日光を嫌うので、風通しの良い場所で陰干しします。しっかりと外側、内側を乾燥させましょう。
カビをきれいにしたら、通常のお手入れをしましょう
スニーカーのカビにはクリーニング店がおすすめ
スニーカーに生えてしまったカビは、酸素系漂白剤を使ってつけ置きし、ブラシでこすり洗いをして除去しましょう。
またおすすめはクリーニング店への持ち込みです。数百円から行っているお店が多く、見違えるほどキレイに仕上げてくれます。
そして大切なのは、普段からのカビ予防です。次のことを心がけましょう。
✓履いた後は、汚れをブラシなどで払い落としてから陰干し
✓防水スプレーをかける
✓靴箱は定期的に掃除する
✓靴箱には除湿剤を置く
靴にカビが生えてしまった時のお手入れについて紹介してきました。
お気に入りの靴は、きちんとお手入れをして長く愛用してあげてくださいね。