これだけでOK!じつはとても簡単な革のケア
皮革製品は使っていくほどに、時を重ねるほどに味わい深くなる“エイジング(経年変化)”も魅力のひとつ。エイジング(経年変化)は色や艶、そして柔らかさが増していく変化で、使う人ごとに異なる表情を見せるところがおもしろい!
そこで今回は、お財布やカード入れ、バッグなど、お気に入りの皮革製品を長く愛着を持ってお使いいただくための革製品のお手入れ方法についてお話していこうと思います。
革のお手入れは面倒なことも難しいこともありません、じつはとっても簡単!
ほんのひと手間、たまのお手入れで、自分だけの色艶に育てていきましょう。
使い始めの革製品は、充分に栄養が行き届いている状態なので保湿は必要ありません。まずは手のひらの皮脂で、少しずつ革が馴染んでいく変化を楽しみましょう。
乾燥が気になりだしたらお手入れを始めます。触った時に「あれ?ちょっとカサついているかも」と思ったらお手入れのタイミングです。
お手入れの考え方は、私たちのお肌と同じです。
✓汚れが気になったら汚れを落とす。
✓乾燥が気になったらクリームで保湿する。
お財布やバッグ、靴やベルトなどの革製品に使えるお手入れグッズは、ブラシと布、クリーム、これだけあればベター。(もちろん、もっときちんとお手入れしたい方は、クリーナーやワックスなども使ってください。)
ブラシは柔らかい山羊毛や豚毛がおすすめ。汚れを拭いたり、クリームを塗るときに使う布は、綿素材の柔らかいものを準備しましょう。使い古しの下着や靴下をお手入れ用に取っておくと良いですよ。注意したいのが、タオルなどの目が粗い布はNGということ。大切な皮革製品に跡が付いたり傷めてしまうことがあります。
お手入れは簡単です。念入りに柔らかいブラシでブラッシングをして汚れを落としてから、クリームで革にうるおいと栄養をたっぷり与えましょう。クリームは直接製品につけずに、布に取ってから少しずつ塗り込んでいくことがポイントです。クリームを浸透させるため少し時間を置いたら、最後に再度ブラッシングをしてステッチなどに入り込んだクリームを取り除き、きれいな柔らかい布でなでるように磨き上げればお手入れ終了です。
磨き上げたあとは表面が少し白っぽくツヤ感がなくなることがあります。これはワックス等に含まれているろうの成分が、革に浸透するのに時間がかかって残ってしまうから。使用していくうちに馴染んでいくので心配しないでくださいね。
また、革の種類によってはワックスやクリームによってシミや色落ちする場合があるので、必ず目立たない部分でテストしてから使用するようにしましょう。
お気に入りのアイテムをお手入れする時間はなかなか心地良いものです。時間が経つほどに愛着がわき、手をかけて育てていく愉しみもより一層なものになっていきます。
SIROKUでもエイジングで魅力を増しそうな皮革製品を取り揃えています。
例えば4103のなめらかで優しい触り心地の上質なヌメ革で作られたカードケースやウォレットは、こまめなお手入れで型崩れやシワなどを防ぎながらキレイにエイジングを楽しみたいアイテムです。
Lille og storのウォレットは、使い込むほどに飴色で味のある風合いに、使う人の手に馴染んだ形に育ちそう!
皮革製品のお手入れは、気負うことなく自分のペースで愉しんでやりましょう。お手入れのペースは、汚れや乾燥が気になった時が理想ですが、年に1回でもシーズンごとでも、1カ月に1回でも、あなたのペースで気ままにで良いと思います。手をかけるほどに応えてくれるのが皮革製品です。お肌と一緒だと思うと、革のお手入れが簡単に思えてきませんか?
革を育てる愉しみを是非ご堪能ください。