香りがココロとカラダに届くしくみ
こんにちは。フィトセラピスト・アロマコーディネーターのMegumiと申します。今年は平年よりも早く梅雨が明け、毎日暑い日が続いていますね。
SIROKUでは8月1日から香りアイテムを集めたPOPUPやワークショップを開催いたします。
さて、【香り】がなんとなくココロとカラダにいいのはわかっていても、そのしくみについて意外と知らなかったりしませんか?
今回はそのしくみについてご紹介いたします。
嗅覚と脳
香りの好みは人それぞれですが、日によって、そして時間帯によっても異なったりします。
その好みを決めているのは私たちの脳なのです。
そこで香りが脳にどのように影響を与えているのかを探ってみました。
嗅覚は、五感(視覚・聴覚・触覚・味覚)の中でも特別な方法をとって脳に伝わります。
他の感覚が「大脳新皮質」という思考や理性などを司る意識の場所を通ってから、本能・記憶・喜び悲しみなどを司る無意識の「大脳辺縁系」に達するのに対して、嗅覚の信号は理性のフィルターを通らずに大脳辺縁系に直接伝わります。
嗅覚 視覚・聴覚・触覚・味覚
↓ ↓
大脳辺縁系 大脳新皮質
↓
大脳辺縁系
「夏の香り」や「香水の香り」など、香りで記憶が蘇ったり、腐敗した食べ物の匂いを本能的に判断したりできるのは、香りの信号が伝わる最初の場所が記憶や本能を司る場所だからだったんですね。そして香りの情報は次に、わずか1秒ほどで理性を司る「大脳新皮質」に伝わることもわかっていて、記憶にもそして知的プロセスにも瞬時に影響を与えるようです。
みなさんは、鼻の右と左の鼻で香り方が違うのを試したことがありますか。
鼻と脳の関係は身体の他の部分と異なり、右の鼻は右の脳へ、左の鼻は左の脳へとつながっています。嗅いだ香りに理由や名前を付けられるのは左の鼻で、想像、快楽や感情を右の鼻で嗅いだ香りで判断しています。
精油がカラダに働きかけるルート
最近身近になった精油は、鼻から脳へ伝わった信号で自律神経やホルモンの調整をしたり、空気中に微量に溶け込んだ成分が肺から血液になかに入り全身を巡ります。またマッサージオイルなどに混ぜることで皮膚からも吸収することができます。
様々なお気に入りの香りを揃え、その日の心地よい香りを決めることは、自分の体調や気付きにくい自分の感情を知る新しいバロメーターになるかもしれませんね。
精油のチカラ
精油は1滴作るのにとてもたくさんの植物が使われます。例えばローズのオイルは1gを抽出するのに、なんと約10㎏もの花びらが必要です。その1滴に植物が持つチカラが凝縮されています。ですので影響がですぎないように成分の取りすぎにも注意しながら、SIROKUで見つけた好きな香りでカラダやココロを整えて暑い夏を乗り切りたいですね。