足音おブスになっていませんか?
シューズ・デザイナー アイベユリです。今回は足音と歩き方についてお話したいと思います。
私は職業柄、道行く人の足元ばかりに目が行ってしまいますが、それと同じくらい足音にも敏感です。
会社勤めをしていた頃は、後輩達の足音を聞いては「靴のプロとして、みっともない足音を響かせないように」と指導していたほど。
さて、みなさんはご自身の足音を気にしたことがあるでしょうか?
みなさんの足音はどんな音がしますか?
スニーカーやローファーなど、ヒールが低い靴を履いて「ぺたぺた」、「パタパタ」という音をさせている場合は足をきちんと上げずに歩いていることが多いようです。この歩きかたは下駄や草履で歩くなら良いかもしれませんが、靴を履いて歩くときには適しません。見た目がみっともないばかりか、靴の疲労を高めて壊れやすくしてしまいます。
またヒールを「カコーン」と言わせている方は、靴のサイズが大きすぎてかかとを上げる度にヒール部分が落っこちてしまっているのかも。大きめサイズのヒールパンプスは、足が靴の中で滑ったり動いたりしてバランスを取るために不要な箇所に力がかかり足だけでなく身体も壊してしまいます。中敷きなどで調節してみてください。
そして「がらんごろん」と音をさせている場合は、膝を伸ばせていない歩きかたの方が多いようです。膝が曲がったまま着地するのは膝に負担をかける歩き方です。
美しくない足音には、美しくない歩き方があるんです。
みなさんお心当たりはございませんか?正しく美しい歩き方を意識するためにも、今一度ご自身の足音に耳を傾けてみてください。
歩き姿を美しくする3つのポイント
正しい歩き方、美しい歩き方をするために意識したい3つのポイントを簡単に紹介していきます。
✓骨盤を立てて正面を向き、脚は付け根から出すこと
✓膝を伸ばしてかかとで着地すること
✓足裏をしっかり使って体重移動をして、つま先で地面を蹴り上げること
歩くことは全身運動なので、腕の振り方や姿勢の保ちかたなど気にしたいことは他にももっとありますが、この3つのポイントを意識しながら、さらに気持ち良いきれいな足音を出すことを意識するだけでも歩き姿がハツラツと元気で美しいものに変わるはずです。
おしゃれをして、お気に入りの靴を履いて、きれいな足音を響かせてお出かけしてくださいね!