わたしにぴったりなバッグを見つけたい! -タイプから選ぶ編
SIROKUコラムを担当する近藤です。今回は、ハンドバッグのデザインに20年以上携わってきた私の経験から、買って後悔しないバッグを選ぶコツ「タイプから選ぶ」際のポイントを紹介していこうと思います。
コロナがだいぶ落ち着いてきました。新しいバッグを探しにショッピングにおでかけしませんか?
一目惚れバッグほどタンスの肥やしになりやすい!?
街を見渡せばさまざまなバッグが溢れています。
しかし「素敵なデザイン!」、とデザインに惹かれて購入したバッグ、意外と物が入らなくて使わなくなってしまったり、肩掛けができなくて不便を感じたりして、せっかく気に入って買ったのに出番がない、なんてことありませんか?たくさん持っているのに、結局いつも同じバッグを使っちゃう、という人が多いと思います。しかも、バッグは安くありませんから、使わなくてもなかなか捨てる心情にならないんですよね。まさにタンスの肥やしです。
そうならないための大切なポイントは、「自分のライフスタイルに合った大きさと形のバッグを見つけること」、コレに尽きます。
見た目の素敵さに目を奪われて、一目惚れ購入したものほど危険です。残念ながら、実用性とデザイン性はなかなか相容れないものです。そしてほとんどの人は、使いにくいバッグは使わなくなります。
そのため「かわいい!」「素敵!!」というバッグを見つけたら、まずは今持っているバッグの中身が入るのか必ず確認してください。そして、そのバッグを使用するシーンを想像してみましょう。あなたの好みの持ち方ができるかなど、次に紹介するポイントをひとつひとつチェックして、あなたのライフスタイルにもファッションスタイルにもフィットする、大活躍の一軍バッグを見つけましょう。
バッグのカタチ(タイプ)ごとのチェックポイント
人気のリュック、ショルダーバッグ、トートバッグの3タイプについて選ぶ際はどこをチェックしたら良いのか、ご紹介していきます。
▽リュックサック
アウトドアブランドからエレガントなブランドまで、さまざまなトーンのリュックを街で見かけます。スーツ姿にリュックサックを合わせる通勤スタイルもだいぶ定着してきましたよね。リュックサックの魅力は両手が自由になることです。
リュックサックを選ぶポイントは次の3つ
✓ビジネスシーンで使うならA4サイズ対応でノートPCやタブレットが入るサイズであること
✓背面の芯材に適度な厚みがあること
✓ショルダー部分に適度な厚みと硬さのある芯材が使われていること
ノートPCや紙資料などを持ち歩かなくてはいけない場合、荷物の重さは相当になります。肩や背中で重量を分散して快適に持ち運べるリュックを選びましょう。
アウトドアブランドのリュックは、身体構造に沿って設計されているので重たい荷物が得意です。しかし洋服屋さんやバッグ屋さんのブランドはその点の作りが甘いことがあります。買って後悔、という失敗を避けるためには、自分が普段持ち歩いている荷物を店頭で実際に入れて背負ってみましょう。店内を少し歩いてみてください。自分の体に合っているか確認できます。
もし今お手持ちのリュックの背面に芯材が入ってないようでしたら、ホームセンターなどで下敷きみたいなものを購入し、リュックの背面の大きさに合わせ裁断し入れてみてください。各段に使用感がアップしますよ。
余談ですが、私は側面に縦長の外ポケットがついているものがお気に入りです。水筒や財布、スマートフォンをいれることができて、出し入れもスムーズにできるので使いやすいです。また裏地に色が付いていると、リュックサックの中が明るくなって内容物が見やすいメリットがありますよ。
▽サコッシュ/ショルダーバッグ
最近は、小さなショルダーバッグとトートバッグをサブバッグとした通勤スタイルの方を良く見かけます。ショルダーバッグに入れるのは、スマホと財布、リップにハンカチくらいでしょうか。
ショルダーバッグを選ぶ際は、ショルダーの太さがポイントです。20mm以上の太さがおすすめです。華奢なショルダーが持つ繊細さはかわいいのですが、15mm以下の細さでは首や肩が疲れやすいので要注意です。
特にサコッシュは、ショルダーが細い紐でできた製品が多いので、ショルダーパット(肩当)が付いているものを選ぶと良いでしょう。
また、バッグのデザインは横長のデザインよりも縦長の方がすっきりしてスタイルアップ効果がありますよ。
▽トートバッグ
トートバッグを選ぶ際のポイントは、A4対応サイズとA4非対応の小さいサイズで異なります。
A4対応サイズのものを選ぶときに意識したいのは、「ハンドルの長さ」と「形」です。このサイズのトートバッグは、大きく重い荷物を持ち運ぶのに“肩掛け”ができるか否かがとても重要なポイントとなります。
ハンドルの付け根の間隔によりますが、ハンドルの天地(本体口元からハンドルの頂点までの高さ)が190mm~220mmあれば冬季にダウンコートを着ても肩が通ります。
そして丸手のハンドルより平手ハンドルの方が肩が疲れにくいです。ハンドル幅は18mm~30mmがおすすめです。丸手のハンドルは、手で握って持つのに向いた形状です、肩かけだと痛くなることがあります。
A4非対応サイズの場合は、持ち手に“腕が通るか”がポイントです。ハンドル天地が130mmあればよいでしょう。
トートバッグはハンドルが前と後で2本あります。このハンドルの間隔が狭く、天地が低いとバッグがかわいく見えるのですが、腕が通らない~、肩が通らない~、となって使わなくなってしまいがちです。
そのためトートバッグを選ぶときはハンドルの幅と高さに気を付けて!肩や腕が通るかチェックしましょう。
とにかく試すべし!バッグは荷物を入れて試着しよう
以前仕事で関西地方でリサーチをしていた時にびっくりしたことがあります。バッグ売り場で、お客さんが展示されているバッグの中の詰め物を取り出して、ご自分の私物を入れてチェックしている方が1人2人ではなく、当然のように多くの方がされていたのです。都内では珍しい光景にびっくりしたと同時に、関西のお客様はしっかりと商品を見極められているんだなと感心しました。なるほど、これなら思ったより荷物が入らない、なんて失敗はありませんよね。もちろん、店員さんに許可を取ってから試してくださいね。
もちろん、SIROKUギャラリーでは積極的にご自身のお荷物を入れて確認いただいています。
とはいえ、デザイン重視で実用性は関係ない!というスタンスもいいと思います。オシャレはガマンだ、というどなたかの名言もありますし、かわいいもの、素敵なものは所有しているだけで私たちの心を満たしてくれることがあります。また車移動の方などはそれでも不便は少ないかもしれませんしね。
最近はオンラインショッピングでも、商品の詳細について質問できるところが多いので、ちょっと疑問に思ったらメールやチャットで聞いてみると良いでしょう。SIROKUでも商品に関するご質問をお待ちしています。
バッグは安い買い物ではないので、買って後悔しないように是非参考にしてくださいね。